難民5100万人映画祭

SHEKAMU KEBABに、「しぇかむ けばぶ」とふりがな付きの店が東横線白楽駅前にあった。

子どもの頃から耳にしている「しし かばぶ」の正しい読み方は、これか? 

SHEKAMUとは、「ごちそうさま」とかいう意味だったか? 数日前に教わって、もう忘れた。それにしても、いい男だ、このSHEKAMUさん。ロバート・デニーロとタメ。

毎日夕方までに、2本のSHEKAMU KEBABを売りつくす。

「儲かるでしょ?」

「ここの家賃、いくらだと思う?」。3畳ほどのスペースで25万円。口が止まる。

「今月で、店をやめる」。「えっ、国に帰るの?」。「そうじゃなくて、家賃が高いから車の屋台にする」。

アラブ人を見ると、とにかく民族・内乱・紛争・被災・避難・難民と続々と背景ワードが出てくる。

今年も「難民映画祭」に出掛けた。13本の内、見たのは「ボーダー」。戦火のシリアから、南へ逃げればヨルダン。西へレバノン、東へイラク、北へトルコ。

映画は、トルコ国境を目指す姉妹の実話をドラマ化したもの。会場では、各種NGOが寄付を呼びかける。

「5000円×1年 3つの家族(21人)に、ミルクではなくヤギを」。避難した市場でミルクやヨーグルトを販売できれば、安定収入になる。

そうそう、ヤギ = アラブのイメージ。相変わらずイメージでしか語れない。

「この肉は鶏肉だよ」とSHEKAMUさんは現実を伝えていた。

★旅する目玉 吉竹めぐみさんの写真

♪旅する鼓膜 Zapp & Roger