たたかれても懲りない

「魚道(さかなどう)」海竜社刊を読んでいた。水谷修+鈴木一人さんの共著。

水谷修さんとは、あの「夜回り先生」のこと。日ごと夜ごと壊れた青少年を見回り、全国で講演に忙しい。

で講演を終えてから、先生は何をやってるかと思ったら、地元寿司屋に出入りしてた。回転寿司屋じゃない。

先生は回転寿司なんか認めてない。れっきとした寿司屋。

ところが性格なんでしょうか。目の前にいる寿司職人を観察し、出てくる寿司を批評するので、「帰ってくれ」と言われることもしばしば。

本質を糾すと、生きづらくなるのが人生。でも懲りない。

地上には、四季がある。海にも四季がある。当たり前が、読んでわかった。

鈴木一人さんは、葉山で「稲穂」を開店してる。高額。理由は簡単で「地元で仕入れる魚価が高いから」。

魚屋に並ぶものと、ちゃんとした寿司屋が仕入れるものは、似て非なる魚なんだ。ということは、未だかつてほんとのおいしさを知らないと言われてるに等しい。

ネタが無くなり次第、店を閉めるのも「おいしくないものを、食べてもらうわけにはいかない」から。

かみさんの苦労が偲ばれる。この人も懲りない。

春、北上する黒潮に乗った初鰹。これは相模湾で穫れたものが江戸に運ばれて「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」となる。

そして秋。今度は親潮に追われて南下する鰹は、まるまると太って戻り鰹。三陸、銚子、焼津、和歌山、高知はフィーバーする。

高知県じゃ、ゆるキャラかつお人間」が切り身も鮮やかに再現して、有楽町駅に出張してきた。2ショット熱望に長蛇の列。

追っかけて、ゆるキャラ好きの「ゆるだっち」から、「カツオのタタキ」映像が送られて来た。皆んな仲良く過剰反応www&w。

★旅する目玉 及川ギーダさんの絵

♪旅する鼓膜 Close to You - Fried Pride