日本人の英語はクレオール
この人、台湾出身のレイリンさん。
古筝で夜来香を弾いていた。去年、香港古筝国際コンクールで銀賞を受賞した。
横浜の中華学校は、もともと1つだった。1949年に毛沢東が政権をとると、大陸系の横浜山手中華学校と、台湾系の横浜中華学院に分かれた。
では、もともと、とは?
横浜開港までさかのぼることになる。居留外国人が身の回りの世話のため、肉体労働のため、通訳のため中国人を連れて来た。すると、ひきずられるように居留外国人を相手に商売を始める中国人も現れる。
独立起業するのに時間はかからない。
「コレモ日本語アルカ?」岩波書店刊。
著者の金水敏(きんすい さとし)さんは、岩波の「そうだったんだ! 日本語」全10冊シリーズの企画者の一人。
その内の1冊が「コレモ〜」。
2つ以上の言語が交わると、自然発生的に奇形の言葉が産まれる。ピジンという。
ピジンを聞いて育った子どもは、それを進化させて完全な言葉にしてしまう。クレオールという。
〜ある、〜よろしは、日本人・中国人・欧米人共通のクレオールになった。横浜言葉の誕生。
スイス商人は、主語 +「あります、ありますか、ありません」と3つの述語だけで、こと足りた。
また日本人も、たとえば宮沢賢治は「あるよ・よろし」を使って童話の中に中国人を登場させた。
ニュースでは、横浜中華街の中華系の子供たちが使った教科書の展示会があった。2校に分かれる前から現代までの歴代教科書。
中には、教員たちが手づくりしたものもあるという。
はたして、横浜言葉はあるのだろうか?に
★旅する目玉 華鼓さんのイラスト