モンスターにも悩みはある
ウツボは、食べられる。
熱帯業店で売っているウツボは4〜5万円するが、身が細いから無理。
ところが、漁師が穫ってくるウツボは「味が淡白で上品。プルプルした食感は、魚というより肉」らしい。
「皮のぬめり、細長く柔らかい身に小骨」をうまくさばいて、「たたきや唐揚げにして味わってください」と、職人の手にかかったら、獰猛な顔もかたなしだ。
「モンスターズ」白水社刊に出てくる怪物たち。
フランケンシュタイン、吸血鬼、ゾンビ、マッドマン、ドラキュラ、狼男、半魚人、巨大蟻、巨大タランチュラ、人食いアメーバ、ビッグフット。
人生最初に出会った異形が忘れられず、インディアナ州の大学創作科に進学し、それぞれに書いてみました「俺のモンスター」。
教える准教授がモンスター好きで、大学出版局にかけあい、まとめて本にした。
漫画のモスマン(娥男)もある。
・ウエストヴァージニアに住むモスマンは、毎夜星空を見ながらブルースやジャズやフォークやロックを聴いている。
ところが、大企業がラジオ局を買収したので、広告主が受け入れやすいライト・ロックばかりになってしまった。
・ラジオの電池が切れたら、いずれにせよ・・・・この山から身を投げようと。
THE END
ウツボは厭世気分になったら、どういう始末をつけるのだろう。
★旅する目玉 北砂ヒツジさんのイラスト
♪旅する鼓膜 [https://www.youtube.com/watch?v=Wtd35C7sMFY:title=野宮真貴 「ベイビィ・ポータブル・ロック」
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