目玉はとことん使える

視覚障害者向けの音訳講座に通ってる。

あらゆるジャンルの印刷物を読む。ややこしいことが起きる。

文字で言えば、くぎり符号・強調符号・かっこ類・リーダー・注・ルビ・略語・伏せ字など、晴眼者なら難なく読み込める。これを声でどう表現するか。

誤植があれば、それも忠実に再現した上で訂正の説明を加える。

ビジュアルもある。表・グラフ・イラスト・写真など。

上下左右に項目や数字が並ぶ表ですら、年・単位・桁が伴う。グラフになればポイントを読み込んで伝えなければいけない。

想像できます?

外国語の翻訳ソフトはどこまで使い勝手が進歩したのだろうか? 音訳も文字データさえあれば読み上げるソフトがあるらしい。

でも、符号やビジュアルを再現するのは無理だろう。皆んな、自分の水晶体と網膜に感謝しないとな。

上方漫才を聞きに行った。笑った。若手もいいがベテランもいい。海原はるか・かなた宮川大助・花子

音訳講座でトレーニングしてるから、2人の声に関心が向く。内容や様子を伝えるための高低・緩急・間・やりとり。

テレビのようにテロップがなくても聞き取れるすごさ。顔の表情も加わって、舞台にはコテコテ関西の町筋が現れた。

★旅する目玉 デハラユキノリさんのフィギュア  

♪旅する鼓膜 speeder/ motorworks