映画は国でなく場所だ
21万人が来場したヨコハマトリエンナーレが閉幕した。
今やアートフェスは全国で行われ、観光の目玉にもなっている。瀬戸内国際芸術祭は100万人を集客する。
メジャーどころなフェスもいいが、こっそりやっているのもいい。今年は寺家ふるさと村でやったフェスに出掛けた。
柿が植わる里山が会場。
だだっ広い田んぼで、木と木の間に生地を渡した刺繍作品を見た。
ほとんどは、点在する家屋がそれぞれの個展会場。陶芸、木工、石版、絵画。
絵本作家ミロコマチコさんの絵を初めて見た。印象に残った。MOE絵本屋さん大賞で新人賞を受賞した「オオカミがとぶひ」イースト・プレス刊を入手。
でさぁ、後日新宿伊勢丹へ行ったと思ってよ。
壁に「似たような絵だなぁ」と足を止めたら、これがミロコマチコさんだった。伊勢丹の今年のクリスマスキャンペーンは北欧神話がテーマ。
トナカイだけじゃなく民族衣装の人々、風景がキャンペーンにピッタリなんだ。
伊勢丹が目的地じゃない。誕生日プレゼントで映画「ジャージー・ボーイズ」の切符をもらった。
クリント・イーストウッド監督の人情話は、どれも好きだ。
映画は国で語ってはいけない。物語の場所だ。アメリカではなく、ニュージャージーという郊外でまだこれからの若者たちの姿から話は始まる。
フォー・シーズンズの歌が出て来るは、出て来るは。懐かしい。
★旅する目玉 ミロコマチコさんの絵