使える新聞になろう

田園都市線名物、朝のラッシュアワー。どうしようもない用事で、1年に数回は経験する。

朝刊を読み残して、電車の中で続きを読む。いや、読もうとして気付いた。

今どき、紙の新聞を開いている奴なんかいないのだ。

5センチの隙間を活用して折り畳みながら、かつ、反転させたり裏返したり。あの小技は、日本が誇る器用さだったのに。

新聞の危機が叫ばれて幾星霜、業界は挙げて「どうすりゃいい?」と頭をひねる。

業界団体の日本新聞協会は、現場の記者からアイデアを募っていたんだ。

第5回「私の提言 明日の新聞広告・新聞ビジネス」の入賞作が発表されたというニュース。

・Redesign 新聞の最適化

・若者よ、世界へトビタテ!

これが、最優秀賞と優秀賞。他に入選したタイトルも紹介。

・アジアのメディカルツーリズムを日本各地に呼び込め

・新聞社と地域と主婦が「共創」する「街づくりクラウドソーシング」

全国紙だけでなく、地方紙がこぞって参加している。地方目線をユニークに感じた。

で、表彰作をネットで読もうとしたら、出てない。

1年前の第4回「私の提言」は読めた。

新聞が持ってる資源を有効活用しようという試み。

育児支援、買物弱者応援、小学生ビブリオバトル、大学新聞との連携、旅行ビジネス、防災、シニアボランティア。

明治の新聞創刊時代は、おおむね政治提言をコンセプトにした。政治の自由と民権だ。

今は、生活の自由と民権。とはいえ、個人の属性別にリア充非モテもいる。個人の課題解決能力だけでは限界がある。

新聞社幹部は、再就職先と定年後の年金勘定をしてる場合じゃないよ。若手社員に「やってみなはれ」と言ってほしい。

★旅する目玉 川添日記さんの草木彫

♪旅する鼓膜 THE BAWDIES / "NO WAY"