油井さんが見ていた大空

これ川上村の風景。村営バスから撮った。手前には村民グランドがあった。

JR線でもっとも標高が高い駅は、野辺山駅だ。小淵沢〜小諸間を通う小海線にある。小海線は高原列車で、堂々4位が1135mの信濃川上駅。

2012年、ハイキングで信濃川上駅に降りた。小さな駅舎に、巨大横断幕があった。

油井亀美也さん(川上村梓山出身)
国際宇宙ステーション 第44次/第45次長期滞在搭乗員 2015年ソユーズ宇宙船 搭乗決定

あれから3年。その15年が来た。

肝心の油井さん、記者会見をやって抱負を語る。こういう顔してるのかぁ。宇宙へ行く日本人として、10人目。

川上村は小さい。

村営バスの運転手 → 親父は白菜づくりの農家 → 畑を案内される → 僕は油井さんの話題を出す → 航空自衛隊でテストパイロットをやってる → 「今は宇宙飛行士なんでしょ?」 → 「子どもの頃から、頭が良くて評判だった」。

実家を案内してもらう。ひっそりしていた。

正月3日、ドキュメンタリー「世界の果ての通学路」を見る。

4カ国の子どもたちをカメラが追う。

危険な象の群れを避けるケニアの兄妹。
ロッコの山岳地帯で鶏を手に進む同級生3少女。
南アメリカパタゴニアでは馬で通学する兄妹。
長兄を車いすに乗せて河を渡るインド・ベンガル3兄弟。

困難な毎朝 → いとおしい → 情操の現場。

「立派な大人になることです」と口から出てきた。驚いた。恥ずかしかった。

「人は何も持たずに生まれ、何も持たずに死んでいく」。あなた、小学生の言葉だよ。

空が明示することは大きい。呪文にしよう。

★旅する目玉 北野謙さんの写真

♪旅する鼓膜 Carmina Burana ~ O Fortuna | Carl Orff ~ André Rieu