お菓子工場地帯があった
クリエイティブ友だち「クリだっち」から電話が来る時は、後がたいへんなんだ。
八丁堀に住んで、地元情報を満載して送って来るからさ。
地下鉄路線図を見て、駅を確かめないといけない。
カフェのブルーボトルが清澄白河駅に開店する。去年、開店するはずだったが延期されて、いよいよなのだ。
コーヒーを一杯ずつ淹れる新橋の喫茶店「らんぶる」に感動したアメリカ人が、「スタバの次のスタイルだ」と早速事業化に動きだす。
日本製道具や豆のトレーサビリティまでこだわり、IT起業家たちが出資するブルーボトル。業界のサードウェーブとなって日本に逆輸入された構図。
「カフェ業界のアップル」と呼ばれているらしい。アップルばかりが、革新の代名詞。
清澄白河付近に残っている倉庫をリノベーションしたお店というから、気分が出る。
元倉庫のチョコレート工場もあるらしい。ティム・バートン監督の映画を見ながら、チョコレートをかじる姿を想像する。
チョコだけじゃなく、このあたりにお菓子の工場が多いのは地元では常識なのだ。
恵比寿のフランス料理ジョエル・ロブションが出すお菓子は、八丁堀に工場がある。
茅場町には、マンハッタンにある公園の名前からとった、グラマシー・ニューヨークなるケーキ屋もある。
「そういえば、ヨーガン・レールの店も清澄庭園の隣にあったなぁ」。清澄白河と門前仲町の間。
30年前にインタビューした時、彼のアトリエはウォーターフロントにあった。いつの間にか引っ越したのだろう。仙台堀川に面してるババグーリ。
ヨーガン・レールは、石垣島の浜辺漂流ゴミでランプを作ってた。今年、都現代美術館で展覧会があるので、帰りに寄ろう。
★旅する目玉 ヒグチユウコさんの絵