自由になりたかったら
サッカー・アジア杯で日本が敗退したのは、23日だった。
得意技の放浪もせず、健気に自宅でサッカー観戦している「迷子だっち」。31日の決勝戦を一緒に見る予定だった。
サッカー歴30年という同居人と計3名で、言いたい放題、時に酒・肴・わけのわからないものを口にしながらグダグダと。
彼女は、同居人から近所の公園で指導を受けるほど、去年からサッカーにはまっていたのだ。
楽しみだったのに、負けちゃったぜ。メール来。
・今回あっけなくベスト8敗退。残念でした、というより私、実はそんなにびっくりしなかったんです。
・むしろ、このまま決めきれないサムライブルーが、ロシアのW杯挑戦だって、大丈夫なの?! とちょっと恐ろしい…
だよねぇ、なにしろ出場チームで日本が最高齢らしいじゃない。
・まぁ、サポーターも解説の人も、やんや言うんですよね…プロは大変です。
朝日新聞記者も言う。
もっとも、敗退前後で論調は違う。UAE戦前に1次リーグを無失点で通過した時は、マネジメントの祖ドラッカーまで引用した。
・自らの貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由になる。自由とは責任だ。
「今さらドラッカー」ではあるが「今こそドラッカー」でもある。「ドラッカーが語るリーダーの心得」青春出版社刊を読んでみる。
本来、人は社会的な生き物として生まれてこない。これが生きづらさの根源。なら社会を見つめようと、社会生態学者ソーシャル・エコロジストになった。
経営コンサルタントは眉唾な奴が多い。ひるがえってドラッカーが人を惹き付けるのはバックグラウンドが違うからなのだろう。
かいつまんで、心得を50にまとめた本。でも、暗記しようとは思わない。過去の著作を折に触れると、血肉になるような気がする。
★旅する目玉 柳智之さんのイラスト