世界を変えなかった人々

カジノ・ド・フォリーという言葉を聞いたことがある。follyフォリーを調べた。

愚劣、愚行、愚かな考え、金ばかりかかるばかげた事業や建造物、模造建築物。

フォリーって、そういう意味だったのか。

BANVARD'S FOLLY「バンヴァードの阿房宮白水社刊。

サブタイトルがふるってた。「世界を変えなかった十三人」ときた。

著者のポール・コリンズは、少年時代から本に埋もれて過ごしたという。

健全図書、少年向けの本は読まない。親が遺産整理の競売に出掛けて入手する得体の知れない本を読んでいた。

19世紀の化学便覧、地質学の教科書、「ロケット・ミサイル・宇宙旅行」など。wwwww

しがないノミの市にも、得体の知れない本はある。でも、なにげにまとまったジャンルはあるもの。

遺産整理の競売ってとこ、現場を見たくなる。究極の駄本の山なのだろう。

そういう読み癖のついている子どもは、大人になっても「周辺本」を漁る。世界を変えなかった人々への共感。

13人が登場する。とりあえず脚光を浴びるんだ。本人も調子に乗る。

ところが、真似する人が出てくる。もっとうまいやり方で。

ところが、嫉妬する人が出てくる。あらゆる権力を使ってつぶす。

ところが、真面目に考えてる人がいる。正義の鉄拳をふりおろす。

「愉快犯」なんだから大いに暇つぶしできるのに、ダメなんだ。follyは、文化だろう。文化にfollyがなかったら、その時その場は盛り上がらないぜ。

★旅する目玉 斉木雄太さんの陶芸

♪旅する鼓膜 「愚か者」 唄 井上 堯之、 伴奏 宇崎 竜童