淡路町であんみつ親父になる
3日前のことを思い出せない。1週間以上経ったら、日付は迷宮だ。
地下鉄・淡路町駅で「クリだっち」と待ち合わせした。神田の近くなのに、上下車した覚えが無い。
クリエイティブ仕事の合間に、町情報を送ってくる。秋葉原周辺を徘徊することにした。
まずはそば屋の「まつや」と「やぶそば」。「やぶ」は古本漁りの帰りに寄ったことがある。火事の前。平日午後3時ころなのに、新装店は満員だった。
大食いなら2口で終わりそうな、そばの量。大盛りを注文したが、それでも並より少ない。
出て、路地に入る。
ウインドーにあんこう一匹。大口を開けて、山ほどの氷を飲み込んでいる姿あり。あんこう鍋の「いせ源」。天保時代創業の老舗だった。
「クリだっち」が首を振り、「この辺に、『竹むら』があったはず」と言い終わらない内に「ここにあった」と、これまた風情のある建物。
おやじ2人で、あんこう鍋屋の真向かいにある甘味処に入った。
彼はあんみつ、僕はしるこ。御前しるこは、こしあん。田舎しるこは、粒あん。他に黒あんしるこもある。田舎を注文する。
桜湯が出てきた。八重桜で「本日はお日柄もよろしく」なっちゃうよ。目玉は店内キョロキョロ観光。2階では俳句の会が開かれるという。
「いせ源」が昭和5年築の東京都選定歴史的建造物なら、「竹むら」は千代田区指定景観まちづくり重要物件。
それからリノベーション物件を見回る。
旧万世橋駅のMAAch ecuteと、秋葉原・御徒町のガード下街。前から見たかった。AKI-OKA MARCHE「ちゃばら」と、 AKI-OKA ARTISAN「2k540」。
こちらの店舗は、ぐっとカジュアル。
行こうと思っても、引き連られなけりゃ足が向かない所はたくさんある。おやじズ遠足も悪くない。
★旅する目玉 中沢梓さんの日本画