本屋をポラで撮る
スマホ内臓カメラのトバッチリを受けて、デジカメは4年連続で売り上げダウンのニュース。
一眼レフもミラーレス一眼もマイナスだ。
同じく退潮著しいのが、町の本屋。
「アンド プレミアム」3月号は、書店特集「本屋が好き」。マガジンハウス発行だから、よっぽど特徴がある本屋を取材しているのだろう。
カメラを新調したので、「ポラロイド伝説」実務教育出版刊を読んだ。
撮ってすぐ写真を見られる。デジタルでは当たり前。フィルムの時代は、そうはいかなかった。
町のDPE屋に出して、紙焼きを見て初めて「写真」と出会う。ポラロイドは、そんな手間が無い。シャッターを押せば、ジーコンと舌出しのようにプリントが出て来る。
徐々に像が浮き上がる。でも発色は悪い。
インスタントカメラは、インスタントラーメンと一緒で所詮はシロウト向け。
ところが、発色の稚拙さを逆手にとって遊びをやるアーティストが現れる。ウォーホルやホックニーら。
巨匠アンセル・アダムスもロバート・メイプルソープもポラロイドの愛用者。
えっ、そんな高性能のポラがあったの? あったんです。しかもサイズの大きいポラ。日本ではあまりなじみが無い。
何もかもが、創業者エドウィン・ランドあってのポラロイド社。
スティーブ・ジョブスに似ている。実際、若きジョブスは、伝説のランドに会って、大いに刺激されていたんだ。
会社はなくなったが、今でも尖ってる写真屋ではポラロイドカメラを売っている。個性をウリにする、という店では本屋と同じだ。
ところで、新調したカメラはキャンペーンでお得だから最終日に買った。締め切りはとっくに過ぎてるのに、特価チラシでもやってる。
キャノンめ。
★旅する目玉 青木野枝さんの立体