除草隊が食べられた

27日に、岐阜地裁で判決が言い渡される。

被告はベトナム男の2人。起訴内容は美濃加茂市の公園でヤギ2頭(時価7万円)を盗んで食べたこと。

本国でタクシー運転手だった被告たちは、借金して仲介会社に150万円払い来日。

農業の技能実習生というやつ。これ、とかく評判が悪い。

長野県の農業会社でトマトを育てる仕事。毎日午前6時から翌午前2時まで労働。休日無し。時給750円。袋詰めは出来高払いで1袋1円。「寮」は農機具の保管場所。

大いに疲れ、逃げる。

土木会社に就職するも、在留期限が切れて解雇された。

仲間の誕生会で、ヤギを盗む計画で盛り上がる。2頭をつかまえ、首輪をはずし、口と足をガムテープでぐるぐる巻きにして、最後はヤギ鍋。

お国では、庶民の味なのだった。

なぜ、公園にヤギがいる? 岐阜大学が除草効果を実験していたのだ。その名も、「ヤギさん除草隊」16頭。

去年夏から、都市再生機構URが持つ団地でヤギが放し飼いされている。こちらも実験中。

柔らかければ好物だ。ところが花が咲くほど大きくなると、草は硬くなって食べない。

除草効果は、まだわかっていない。以来、暖かくなったら除草ヤギの追っかけを団地でやろうと思っていたら、岐阜のニュースだった。

ラムは1歳未満の羊肉、1歳以上ならマトン。ヤギ肉は、ベトナムでなんと呼ぶのか?

情状酌量したれや。