無邪気は過去の話か
クリエイティブ業界オヤジ2人連れで新橋・銀座散歩。
「クリだっち」とアド・ミュージアム東京で待ち合わせ。電通が仕切っている広告の施設だ。
D & AD Awardsは、世界中のクリエイターが目指す賞。グランプリは「ブラック・ペンシル」と呼ばれ、今回は7つの展示があった。
他に分野別に「イエロー・ペンシル」賞がある。
「ホワイト・ペンシル」は、社会・環境・健康問題解決に貢献するクリエイティブ賞。ファッション業界は、ソーシャルを意識したイベントをよくやるようになった。広告業界も同じように、公共広告の裾野が広がってる。
ミュージアム・ショップを覗いたら、「広告小学校」という本があった。
電通が東京学芸大学と共同で3年かけてカリキュラムを開発した。社会貢献活動の一環で、すでに50校以上が導入している。
商店街のバナーや、駅頭ポスターで小学生の絵をよく見る。マナー広告が多い。
今じゃ、クリエイティブをコミュニケーション力のために学ぼうとしているのだった。元はイギリスで始まったらしい。
見終わって、資生堂ギャラリーへ移動。
飯嶋桃代さんの個展「カケラのイエ」を見る。家型に固められた白いパラフィンワックス。フロアーにあって、海面を漂う氷塊のよう。
内に、使い古し食器が閉じ込められている。団らんだろう。団らんが漂流する現代社会ということか。
home sweet homeではなく、home bittersweet home。