旅する本の一人遊び
晶文社の<就職しないで生きるには21>シリーズ。
なぜか、本関係の自営業を始めた人が著者のケースが多い。就職しないで生きる方法は本ばかりじゃないはずだが。
「あしたから出版社」は、世田谷の団地少年・島田潤一郎さんがバイトに明け暮れた後に、自己資金と親の借金で始めた夏葉社の物語。
亡くなった人を慰霊し、思い出にひたりたい。
自分ができることは、好きな本で。マーケティングじゃなくて、自分が作りたい本を出し続ける一人出版社。
5年間に12冊出してるところがすごい。
・みんなと同じ働き方はあきらめた。
同じ生活もあきらめたということ。読んでいると、生活への未練とは何ぞやと考えちゃうよ。「結婚とかできないかもしれないけど」。
営業のために全国の書店を訪れる。
北海道・利尻島の「ほんこや」。店主が「ほんとに来たの?」と驚く。町の本屋が、まだ残っている奇跡。
青年時代に通った世田谷の本屋へ。
「こんな本を作ったんです」。
「とてもきれいな本ね。でも、うちにはこういう本を置いて置く余裕がないの」。
そうして生まれたのが「本屋図鑑」。全国の町の本屋をカバーする。
協力者がいた。「空犬通信」で書店ブログを書いている人。旅から旅の日常だろうか。
よく地方ロケして、用事が終わって本屋をのぞいた。文房具屋・おもちゃ屋・CD屋兼業というのは、よくある。
洗剤・野菜を売っている本屋もある。
棚にほとんど本が無い本屋もあった。印刷の色がとんだ本が、とても貴重に見えて買った。ものづき一人遊び。