誰が見た映画なら見たい?

第87回アカデミー賞の授賞式をテレビで見た。

あいかわらずゴージャス。

ではあるが、黒人・格差・移民・戦争はどうにかなんないの? と現地事情がわかる内容だった。

作品賞とか監督賞とかハデではない賞を4つ獲った「グランド・ブダペスト・ホテル」。うれしい。ミニシアター系の映画だ。

「ホテル」は、新宿のシネマカリテで見た。

カリテでは今度、5月から6月にかけてジャンルや国籍まぜまぜで、新作旧作未公開作の映画祭が開催されるよ。こういう企画は、毎月やってほしい。

旧作といえば、岩波ホールで「夜と霧」を上映した。アラン・レネ監督遺作「愛して 飲んで 歌って」に合わせて、デビュー作もということ。

ところが1回だけで、見逃した。「民族の祭典」「意志の勝利」などナチものは、いつも特別上映扱いだ。

アウシュヴィッツ収容所を初めて撮影したドキュメンタリー。小学生の時、親父と有楽町駅前の映画館で見た。

以来、その映画館の前を歩くのが恐くて足早になった。

と、また旧作ニュース。

3月28日に、恵比寿ガーデンシネマが復活するんだ。記念に、かつて見たもの・見逃したものが上映される。いいね。

志賀直哉、映画に行く」朝日新聞出版。

貴田庄さんは、京橋のフィルムセンター通いする映画の本格派。

文豪の日記から、彼が見た映画を57年間にわたって跡づける。リュミエール兄弟エジソンの映画から小津安二郎まで。

監督や主演や国でまとめた映画祭はある。観客でまとめると、どんな人なら企画が成り立つかな?

旅する鼓膜 死んだ男の残したものは