科学する里海がある

ブルーカーボンを、ピアスのように小耳にはさんで何年経ったか?

何のこっちゃ? 教えてあげましょう、青い炭素です。以上。

大きすぎる話だ。地球温暖化から始まる。

元凶は二酸化炭素。これが年間72億トン排出される。地球人口は70億人ほどだから、1人1トン出してる。

気体を1トンとは、どんだけの量なのだ。液化して? 個体にして? 

実態がどうもわからんが、半分は大気に浮遊する。残りはどこへ?

まず樹木。光合成でCo2を吸収する。これをグリーンカーボンという。それと海洋植物も吸収する。お待たせ、ブルーカーボン。

海草・海藻・植物プランクトンマングローブなど。ワカメに感謝しなくてはいけない。

浅海域、内湾・沿岸、大陸棚、外洋で炭素をどのように蓄積・堆積するか調べている。

吸収するだけではない。有機物を分解する過程でCo2が放出されることもある。

桑江朝比呂さんは、北海道風蓮湖や横須賀沿岸、大阪湾で吸収と放出量データを調べているのだ。

世界の河口・内湾では、放出データが多い。日本は吸収データが多い。どうも、日本は下水処理する時に炭素を除去しているのが原因らしい。

地球温暖化は、大気バランスの変化だけというほど単純じゃないことがわかってきた。

帰りのエレベータで少年と遭遇。「おじさん、よくわからなかったよ」と声をかけたら、はにかんでた。

旅する鼓膜 Richard Galliano playing Libertango