定年後は電動にしないと

わが町・たまプラーザは坂が多い。丘陵地帯だ。

ギア付き自転車でも息がゼーゼーするだろうから、乗る気がしない。電動自転車も改良が進んで広告を切り抜きしてあるが、まだ高価だ。

岩波書店のPR誌「図書」を読んでいたら、自転車で1500kmを2週間で走った男の記録が載っていた。

東アフリカのタンザニア横断記、「サバンナを抜けてチンパンジーの住む林へ」。

700万年前、この地でヒトはチンパンジーと分岐した。すでに20年間調査で訪れている小川秀司さん。

飛行機や自動車ではなく、今回はじっくり自転車で地帯を見聞する。

東海岸から西へ、サバンナ → 乾燥疎開林(サバンナ・ウッドランド) → 熱帯多雨林 へ移動してコンゴとの国境にあるタンガニイカ湖を目指す。

・草食獣に食べられまいとするアカシアの木は、棘をもっている。これが落ちて散乱し、連日タイヤはパンクする。

疎開林の木陰で休んで立ちションすると、血が混じっていた。リタイアか。

・砂地に入れば、タイヤは空回りするだけ。押して歩いて、依然血尿。

・強盗をさけるために、なるべく村人と一緒に進む。別れた後、彼らは地平線のかなたに消える。

・ライオンが出没する。スワヒリ語のドロボーもでる。ドロボーとは動物の血を吸うツェツェバエのこと。刺されると痛い。

49歳の小川さんは、刺されて泣く。痛すぎ。

タンガニイカ湖から、今回の距離の2倍走ればアフリカ西海岸に出ると測った。

それが定年後の楽しみと本人は書く。

でも、49歳の体力を前提に書いてないか?