千代田図書館vol.10 新谷迪子
図書館司書や美術館学芸員は、教職と同じように大学で取得できる資格だ。
ボンクラ学生だったが、意地もあった。
職業として「〜でもやるか、〜しかできない」と、どれにもひっかからない人間の最後の選択肢のように映った。地味だし。
変わって、45年後は興味津々。
他者は、どんな本を読むのか? 絵のどこに感じるのか? ヒトが育つ因果関係とは?
千代田図書館の館長をやっている新谷迪子さんの記事を読む。
大学図書館からスタートして、5つの公共図書館というキャリア。前職は、横浜市中央図書館にいた。
少女時代から本好きだったのだろう。ということは、大学入学動機がちゃんとあったということだ。
さて、勤務していれば寄贈を受ける。
書店でも買えないようなものを含め、松川事件の資料を関係者の親戚から受けた。すると、気持ちに火がついて、一気呵成に松川ものへなびく。
働きながら、こういう機会にめぐまれることがうらやましい。
いままで夢中になっていたテーマを放り出して、という言い方が可笑しい。
参考までに、1年間の変転。
野口英世 → 渡来人秦氏 → 津波災害 → 民法改正 → 雷電為五郎
脈絡の無さごっこで、かなわない。まだまだ自分は不自由だ。
書架の間を歩き、立ち読みする。ふと反転したら、もっと気になる本があった。
新谷迪子さんは、信用できる。