死を招いた保育 猪熊弘子

4mの円形プール、深さ20cm。3歳の子どもが遊んでいて溺死した。

幼稚園の先生は過失致死で50万円の罰金が確定。追って31日は園長への判決がある。

1〜2分の間に起きた事故。20cmでも、溺れる。

ギョッとした。

4月から、いよいよ孫を世田谷総合運動場のプールへ連れて行こうと予定していた。子どもプールのついでに、自分も50mプールで泳ごうかなと思っていた。

とんでもない。目が離せない、離してはいけない。

私立幼稚園連合会は、「幼稚園プール安全管理ガイドライン」を作った。強制力は無い。

また、遺族は「子ども安全管理士」という資格認定講座を始めた。

保育士という資格がある。「子ども安全管理士」は、予防から事故後対応までカバーする。

医療、教育、法律の専門家がレクチャーする講座だ。

猪熊弘子さんは、保育事故の取材を15年続けている。「死を招いた保育」ひとなる書房刊を出した。

現場はプールだけじゃない。保育園・学校から公園・道路そして家庭まで。とんでもないことになってる。

孫と一緒の活動「孫部」も、うかうかできない。

必要なのは水中メガネではなく、近眼用のメガネで「死を招いた保育」を読まねば。