サイゴン脱出 戦争終結40年 

ベトナム戦争終結40年目が、今年4月30日。

1975年、サイゴンを脱出したベトナム人赤ちゃんがいたら、今年で40歳。

朝8時、サイゴンの沖合に停船していたアメリカ海軍に向けて、大使館へリポートから最後のヘリコプターが飛び立った。

NHKのBSでやっていたのは「緊迫 サイゴン脱出劇」。前編・後編の2時間。

CATVのヒストリーチャンネルでは、目白押しだった。

・ソンミ村 虐殺の真実
・ウィンターソルジャー ベトナム帰還兵の告白
・ハーツ&マインド
・兵士が見た泥沼化の真実

ベトナム戦争は、公開され過ぎた戦争と言われている。アメリカは自信があったのだろう。「好きなだけ取材でも撮影でもしてくれ」。

内戦する南側を肩代わりして、アドバイザーから当事者になったアメリカ。鼻歌気分でダナン基地を建設。「基地というより大学の寮みたいだった」。

土地を占拠するのが戦争なら、これは何だろう? アメリカ軍は、殺した敵の数を成果にした。

拠点の闘いに勝利する。土地を占拠する。すでに敵は殲滅した。土地に用は無いから撤収する。すると、いつの間にか土地は敵の拠点に再生されている。

これ、南ベトナム全土で10年以上繰り返した。

成果は上がる、しかれども消耗感も増す。「同格の人間とは思ってない、こしゃくな東洋人」だけに腹立たしい。

ナパーム弾、クラスター爆弾、枯れ葉剤で攻撃する一方、学校建設や食料を支援する奇妙な軍隊。