グエルチーノ展 西洋美術館
図録を買えば、本名は出ているだろう。
パネルしか読んでないから、本名は忘れた。とにかく、「斜視の小男」というあだ名を、イタリア語ではグエルチーノというのだ。
上野の西洋美術館訪問。よみがえるバロックの画家・グエルチーノ展。
17世紀でバロックと来るから、当然自分から指定できたわけじゃない。数年前に「解剖美術展」で案内してくれた芸大生「解剖だっち」の案内。
も一人、視覚障害者向けの音訳講座で知り合った「音訳だっち」と3人で見る。
対抗してカソリックは、信仰を具体的に理解できるようにビジュアル化した。キリストと聖なる神と、両者をとりなす聖母マリアを。
需要に応えたのがグエルチーノ。キャンバスのサイズ、構図や描く人の数、制作期間など、細かい条件に合わせてメニューを用意した。ほど売れっ子。
ゲーテがわざわざ見学に来るほど、18世紀には人気だった。現代ではマイナーの感があるけど。
学芸員の渡辺晋輔さんいわく「もう、やだ。大きい展覧会は疲れる」と企画したのが本展だった。
会場入り口にあった犬の肖像。これは「放蕩息子の帰還」に出て来る。このテーマは、名だたる画家が描いている。
パネルを見ると、新訳聖書に出てくる物語だった。放蕩して身を持ち崩し、実家に帰った男に犬がじゃれる。
グエルチーノはコマーシャル図像のエキスパートと感じた。