カズオ・イシグロ ハヤカワ国際フォーラム
カズオ・イシグロ講演会に当選した。文は体を表すか、見たい。
主催は、早川書房。
ハヤカワ国際フォーラムは、海外から著者を招いてすでに19回目になるのだ。
会場はイイノホール。席の半分は招待客で占める。抽選は激戦だったか?
Mrs. Lorna Ishiguroと書かれた紙の席もあった。世界にプロモーションツアーする時は、夫婦そろって。
早川書房といえば、ミステリーやSF。そっち系の作家が呼ばれると思ってリストを見たら、マイケル・サンデルやオリバー・ストーンもいた。聞きたかった。
今回は、「忘れられた巨人」発刊を記念したフォーラム。彼が一方的に講演するスタイルではない。座談的。
第1部は文芸評論の市川真人さんが司会し、カズオ・イシグロと女優の杏が答える。
「原作から離れて舞台になったり映画になったりするのは、音楽の原曲がいろいろな人にカバーされる気分」で、悪い気持ちはしないと語る。
演者自身の物語として、違った形で成長していく。と原作者は感じ取る。
「僕のは、記憶を通して語る小説です」。それは、決して動画ではない。静止画だ。「思い出したほうがいい記憶か、穴を掘って埋めておいたほうがいい記憶か」。
「夜想曲集」は、若い頃にミュージシャンを目指した経験が、発酵したものだろう。もちろん、そのままではない。
第2部は、柴田元幸さんが司会。
彼の質問に、カズオ・イシグロが答える。新刊「忘れられた巨人」を翻訳した土屋政雄さんも同席する。
その話は、僕が「忘れられた巨人」を読んでからにしよう。