牡丹灯籠 玉三郎

7月の歌舞伎座、夜の部は「怪談 牡丹灯籠」だ。

お峰に玉三郎、亭主の伴蔵役に中車。2人に殺される萩原新三郎は九團次が演る。わけあり女・お国は、春猿。医者の山本志丈に、市蔵。

三遊亭円朝役もあって、これが猿之助。物語の解説・進行役をやるのだろう。

第一幕「大川の船より」、第二幕「関口屋夜更けまで」。

歌舞伎では、この2つの場面だけを昔から演じてきたのか? で、通し狂言と?

三遊亭円朝作「怪談 牡丹灯籠」は、とても長い噺だ。落語CDで聞けるのは、円生&歌丸師匠だけ。それでも、この場面しか残ってない。

・お露と新三郎
・御札はがし
・栗橋宿・お峰ごろし
・栗橋宿・関口屋強請

想像では、歌舞伎が演るのは栗橋宿のあたりか?

7月22日から、東京芸大では「うらめしや〜 冥土のみやげ」展が始まる。

何かラッキー体験すると、「冥土のみやげ」が口癖なのは、元々お化け好きだから。谷中の全生庵にある幽霊画が、芸大に出張する展覧会。

僕はすでに全生庵で見ている。でも、また見る。何回見ても飽きない。

以上シリアスお化け。ファニーお化けでは「妖怪萬画」青幻舎刊を見ている。

妖怪パレード構図の「百鬼夜行絵巻」は、室町時代から始まって江戸時代まで、繰り返し描かれてきた。6巻の「百鬼」をまとめて堪能。

新規お化けでは、江戸末「化物尽絵巻」に出てくる「じゅうじゅう坊」が好きだ。

口をすぼめ、背を丸め、青い腰巻きをして歩く、別名「身の毛立」。

じゅうじゅう = 重々。くどくど繰り返す老人のお化け。あるいは反対に、話に閉口し身の毛が立ってしまったお化け。

前者の「じゅうじゅう坊」に、今後の生き方を見つけた。