本物の古さは、お洒落だ
20代に1年間、京橋で働いていた。コピーライター修業時代。
明治屋ビルをよく訪ね、外国産食料品のパッケージを見てデザインに目覚める。PR誌「嗜好」には、食のインテリジェンスを感じていた。
なにより、建物がいい。
それが、ブルーシートで覆われていた。解体するのだろうか? ぐるっと巡る。裏手の雑居ビル群は、まとめてフェンスが立っていた。
案内板「建築計画のお知らせ」を読む。
・京橋二丁目西地区 第一種市街地再開発事業施設建築物
ビル名は、未定ということか。平成28年に、地上32階・地下3階のビルになる。地下は地下鉄「京橋」と直結するのだろう。
虎ノ門も、この夏に52階の虎ノ門ヒルズが完成する。地下には、環状2号線が3月に開通する。タモリ倶楽部でも放送してた。
ヒルズ〜新橋間の地上部は、歩道幅13mの道路ができる。これには「東京のしゃれた町並みづくり推進条例」が適用されるんだって。
ビルの路面部をオープンテラス等にぎわいを演出すれば、より高層ビルが建てられるというバーター条例。
そういえば、日本橋の野村證券本社はショッピングビルに再開発するらしい。ぜひ、明治屋ビルも残して再開発してほしいよ。
古さは、新鮮だ。