どっこい生きてる地元野菜

これ、岩手県の安家地(あっかじ)大根。

ブランド野菜には、京野菜とか加賀野菜が有名だ。農協が地域ブランドとして売り出し、メジャーになりつつあるもの。これがA。

Bは、県庁がおしているもの。

Cは、村だけで消費されるもの。大量生産には向かない品種。これがごまんとある。安家地大根も、そのひとつ。

情報は、「伝わらなければ存在しない」という原則がある。日本の古来種野菜を知らしめようと講演に務めているのが、高橋一也さんだ。

ABC分類は、高橋さんの見立て。なるほど。

「本を探すように、服を選ぶように、野菜を探してもいいのでは?」。

自然食品業界でバイヤーをやっていた彼。八百屋のセレクトショップのイメージは、とてもフレッシュに感じる。

サンフランシスコでは在来種を集めた種市が開かれ、生産者と料理人のフェスタがあるそうだ。彼は、伊勢丹ワタリウムでも販売している。

テーマは、LOVE SEED。「種が大切だって言い続けようぜ」。

圧倒的物量は、1cm刻みでLMSと分け、色形味が同じの野菜でしょう。規格外は見かけない。

つまんないでしょう、ってこと? それより、謙虚になっれってことかもしれない。

旅に出てミニ東京化した風土は見たくないよな。

会場で知り合った人が見せてくれた野口勳著「タネがあぶない」を読んでみよう。

★旅する目玉 萬家一斎さんの文字絵  

♪旅する鼓膜 the pillows / ムーンダスト