鹿児島に山田センパイあり

「種から食べるを考える 秋の種市」に行く。

種市といっても、種を売ってるわけじゃない。野菜・穀物を売る。

毎月1回、渋谷西武でやっている講座Think College。ここで、伝統種・古来種の野菜を知った。地元で生産され、地元で消費される野菜だ。

料理に調味料がいらない、しっかりした味なのだという。僕は、色と形に惹き付けられた。いかにも土を掘り起こして出てきた作物の感あり。

会場で会ったのが、写真の山田一生さん。Yamada野菜の代表。鹿児島からやって来た。

もともとは広島の出身。上京してから鹿児島へJターンして農業を始めた。

売っていたのは、まず野菜。札を見ると「山田ねずみ大根」「赤リアスからし菜」などとあるから、これが伝統種なのか。

米。これも尋常じゃない。赤・黒・緑色の米だ。

酢は、柿酢・赤米酢・梅酢。醤油もあった。加工品ということは、機械が必要だろう。

かたわらで控えていた女子が「山田のすごいところは、自分で設備を作っちゃうところ」と力説する。

自分の仕事を信じてなけりゃ、そこまでできない。無農薬・無肥料・無除草・自家播種。

奥さん?

「山田の女房の友だちです」。かみさんが身重なので、販売を手伝いに来た。背後にある同好ネットワーク。

ヤマダ、ヤマダと聞いているうちに、だんだん大先覚のように思えてくる。

鹿児島も冬は寒かろ。また会おう、山田センパイ。

★旅する目玉 オカヤイズミさんのイラスト

♪旅する鼓膜 Edda Magnason "Game of Gain"