人見記念講堂は、地元にありました

田園都市線桜新町駅」で降りると、サザエさん一家が出迎えてくれます。銅像ができて、目当ての人も多い。

そのくらい、ゴールデンウィークは近場ですませている今日このごろ、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

完成記念で、あやかり商売もまっさかり。

チラシでは、銅像吹き出し付きで呼び込みをやってました。

ますおさん:今日は”AVISPO/Spola鍼灸整骨院”で何してもらおうかな〜? ”酸素カプセル”入ろうかな〜。

サザエさん:私は”トレーニング”してもらうわ。タラちゃんは?

タラちゃん:僕は”治療”をしてもらいたいでシュー。

30分の”酸素カプセル”、もしくはカラダのバランス測定が、5月31日までの無料クーポン券付き。

ま、GW中に手入れをする方も多いんでしょうね。

そういえば、「五月病」って話題になりませんね? 最近。4月に環境が変わり、5月になるとストレスが溜まりウツになる「五月病」。

無くなったのではなく、悩みが多様化して、5月だけでなく通年に伸びたんですって。365日、無気力。

困ったね。

「身の下相談」で名を馳せる社会学者の上野千鶴子嬢は、最近、「脅し系」から「いやし系」に変身したと評判がいいらしい。

東大を退官したからでしょうか?

まぁとりあえず、一日ご機嫌に過ごすために、出かけました人見記念講堂

前から、人見記念講堂の名前だけは聞いてました。演奏会場で、よく使われる講堂。でも、それが田園都市線三軒茶屋駅」にある昭和女子大学のキャンパスにあるとは。

昭和女子大ってのも初訪問です。

キャンパスにはトルストイ銅像。なぜ?

戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」を著いたトルストイは、教育者でもあったのです。その理念に共鳴した人見圓吉・緑夫妻が、大正9年に設立した大学。

え? 大正時代に昭和女子大って名付けたの? それとも昭和になってから校名変更したのでしょうか?

履修登録スケジュールや企業合同説明会案内と、大学でおなじみの立て看板が並ぶ。

警備員と話す。

「今日は、警察の試験会場になってます」。来年度採用の公務員の試験日なのかな?

人見記念講堂に入る。すごい人の数。ロビーで由緒ありそうな物を見つける。青銅製の鐘。

紀元前433年、中国は楚の時代。曾という侯国の領主の墓に納められていた、宮廷楽器でした。全部で63個あり、この構成を編鐘という。

西洋音階で6オクターブ演奏できる。

中国に現存する7組の編鐘のうち、1組が上海交通大学から昭和女子大に贈られた。

と、由来記に出てました。



いったい、女子大に何しに行ったのさ?

はい、世田谷フィルハーモニー管弦楽団の演奏会にやって来ました。

N響指揮者、新国立劇場オペラ芸術監督、東京芸術大学指揮科主任教授と売れっこ尾高忠明さんが指揮をする。

市民演奏会にも出演するんだね。

プロとアマの違いが聞き分けられない自分。「やっぱり、CDよりナマはいい」と言いたいけど、それすらあやしい自分。

でも、市民無料演奏会をさがして、ボチボチやってます。

武満徹  波の盆

モーツアルト  ピアノ協奏曲第23番

ショスタコービッチ  交響曲第5番

もらったプログラムは充実していて、すごく助かる。

書かれている内容が、初めて読むようなことばっかりだから。今回は、聴きながら速さの言葉に目を落としてました。

・ラルゴ  ゆったりと
  
アダージョ  ゆっくりと

モデラート  中くらいの速さで

・アレグレット  やや快速に

アレグロ  快速に

アレグロ ノン トロッポ  快速に、しかし速過ぎないように

アレグロ アッサイ  きわめて快速に

この順でいいんでしょうか? 今回のモーツアルトショスタコービッチ、合計7楽章はすべて速さが異なりました。

おもしろいのは、演奏と楽譜をめくる速度は同調するんですね。

一つの演奏会で、何か一つ覚えれば充分。ありがたいこってす。